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互換電池に気をつけろ! [AV]

CX180を買ったんですが、純正電池は恐ろしく高い。
互換電池が沢山売られているので調べてみたのですが、「撮影中に急に電源が落ちる」というレポートが沢山ありました。なぜだろうと思って調べてみると、「こりゃ、あたりまえだ」と判ったので書いておきます。

結論から言うと、互換電池は安いけど使いにくいです。

CX180に使われているFVシリーズの電池は、定格電圧6.8Vと書いてありました。これは、残量50%時点での電池電圧です。そして、使用電圧範囲は、最高8.4Vから最低5.2Vまでというのも計算で判ります。

互換電池のラベルを拡大してみると、定格電圧7.4Vの物が大多数でした。最高電圧は同じ8.4Vですから使用できます。しかし、最低電圧が違うのです。最低電圧、すなわち放電終止電圧です。
2セルで7.4Vの電池パックは、定格3.7Vのセルを使っています。このセルの放電終止電圧は3.0Vです。ようするに、純正よりも高い電圧までしか使えないという事。

これらをグラフに書いてみるとよくわかります。乱暴ですが直線で書きましたがイメージは同じです。

Li-ion.png

このように、互換電池を使ったときは、実際の残量が50%しかないにも関わらず、本体は70%と表示します。ここはクーロンカウンターを採用してインテリジェントバッテリー仕様(SONTだとInfo Litium)になっていれば50%と出るかもしれません。
問題は残量0の時です。バッテリーパックは残量が無くなっているのですが、本体はまだ大丈夫(25%)と思っています。しかし、これ以上使うと電池が壊れてしまうので、バッテリーパックは出力を止めます(過放電防止回路)。

これが、撮影中に急に落ちるという現象に見えるわけです。

互換電池がきちんとしたクーロンカウンターとインテリジェントバッテリー使用になっていて、電圧範囲も同じであれば、完全に同じフィーリングで使えます。インテリジェントバッテリーは残量を撮影時間(分)単位で表示しますから、あと30分撮れると思った矢先にバッテリーが終わってしまうと言うことが起きます。
放電終始付近では急速に電池が無くなりますから、残量警告を見る間もなく落ちます。

互換バッテリは安いですが、とても使いにくいです。
無理矢理使うとしたら、半分の容量(良くて7割)しかないと思えば大丈夫でしょう。5時間撮れるなら、3時間程度で無くなると思っておくことです。こうしておけば、残量に余裕がある内に電池交換ができますから。が、こんなことは実際にはできないですよね。電池マークが1/4になったら交換。気がつかないでしょうね。

というわけで、使いにくいのは嫌なら純正電池を使いましょうという話でした。

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ぜんべえ

私は、Rowa Japan の互換電池を Canon のカメラで過去2年間使ってきましたが、まったく問題ありませんでした。電池の持ちも純正と変わりませんし、充電時間も純正と同じくらいです。ですから、互換電池の良し悪しはメーカーによると思います。要するに、そのメーカーがどんな品質管理をしているかということですね。

たしかに、Rowa 以外のメーカーではいろいろな問題が発生しているように聞きます。
by ぜんべえ (2012-12-06 12:06) 

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