SSブログ
アマチュア無線 ブログトップ
前の10件 | -

ミニFMに許される送信パワー(読み物) [アマチュア無線]

久しぶりの更新です。

TwitterでミニFMの話題が流れてきました。
札幌の高校生軍団がやっているようで、まるで35年前の自分の事のように懐かしく感じています。

時は1980年代。ミニFMが大流行しました。
有名な映画だと「波の数だけ抱きしめて」というのがあります。ミニFMを題材にした青春映画。

小さなFMトランスミッターを使って、お気に入りの曲をかけたりDJしたり。
本格的に番組を作ってリスナーとの交流(当時は電話や手紙)をしていたところもありました。

私は技術系の人間なので、送信機は自作でした。
FMステレオマルチプレクサーの作り方を調べて、それこそ何とか送信できる状態の物を作って楽しんでいました。

そしてだんだん出てくるのが「遠くまで飛ばしたい」という気持ち。
当時はすでにアマチュア無線をやっていましたので、電波を強くするブースターを作ることも出来ました。
→もちろん、作りました。ひどい品質でしたがw
しかし、実際には使わず実験で満足してしまいました。(それが自作系マニアの特徴=作るのが目的)

その頃、雑誌等でも取り上げられミニFMはどんどん増えていき、放送エリアを広げようと送信パワーを「強く!強く!」と進んでしまい、各地で総合通信局から電波法違反の警告を受ける人が出始めました。
※現在はDURASという全国規模の電波監視システムがあって、即時ピンポイントで電波の発信源と強度がわかります。自宅とかの場所固定の場合は、著しく「強い」と目立ってすぐばれます。

それですっかり辞めてしまいました。
流行出すと冷めるんです。

~~~さて、ここからが本題です。

ミニFMは資格も免許も要らない「微弱電波」という扱いで許されています。
これは名前の通りとても弱い電波で、オモチャのワイヤレスマイクと同じです。
つまり、同じ家の中で届くか、いいとこ「向こう三軒両隣」の半径数10mが限度な物です。
学祭とかのイベントで使うには十分ですが・・・

電波法では「著しく微弱な無線局」という内容で規定されています。
これは送信機のパワーではなく、電界強度で規定されているところがポイント。
電界強度というのは、受信地点でどれくらいの電波が来ているかを数字化したものです。
空間に対して放射された電波がとても弱いという事しか存在を許していないと言うことです。


数字も規定されています。
3m法で測定した場合、500μV/mという電界強度が限度値になっています。
→送信アンテナから3m離れた地点での電界強度が500μV/mと言う意味
 100m法では15μV/mです。(FMラジオではノイズ混じりでかろうじて聞き取れるかどうか)
これが数10mしか届かない程度の電波の強さと思えば良いです。
ステレオでクリアな音質を確保しようと思うと、環境条件が良くても10~30mが限界でしょう。

余談ですが、周波数によって許される電波強度がちがっていて、1つめの閾値が322MHzにあります。
それゆえ、315MHzまでのワイヤレスモジュールが多く販売されているという話もあります。
322MHzを超えると許される上限が著しく低くなるからです。
詳細はこちら→ https://www.tele.soumu.go.jp/j/ref/material/rule/

では、どうやってそれを担保するのか。
国内合法のお墨付き送信機を買ってくるのが1つ。メーカーがきっちり測定してお墨付きを貰っている物です。
自作の場合はどうしましょうか。おおむね小信号用トランジスタ1個で出せて、数10cmのリード線アンテナを適当に付けた状態でもグレーゾーンに入ります。実際にマイクとトランジスタ1個だけで作ってみると、そこそこ飛びますので。

まじめに計算してみました。
これは2アマの試験に出る問題です。

1)自由空間における電波減衰から電界強度を求める。

これは周囲に何も無い、いわゆる宇宙空間で1:1で通信した場合の理想値です。
地球上では6面電波暗室を使うと実測できます。

近似した公式は以下の通り。

E0=(7*√GP)/d [V/m]

Gはアンテナゲインで実数値。
アイソトロピックアンテナ(等価等方アンテナ)を基準とした数字です。
半波長ダイポールだと2.14dBiですので、数字は約1.6になります。
80cmのリード線アンテナだと1倍で計算しても誤差範囲内でしょう。垂直に立てると電波の放射強度は上下がへこんでいて横方向が強くなりますので1.3くらいが実測に近くなると思います。
※等価等方アンテナは計算に使うための理想アンテナで現実に存在しません。(=作れない)

Pは電力で単位はワット。
dは2点間の距離で単位はメートル。
3m法で規定された計算をするので、ここには3を入れます。

使用するアンテナに無指向性ホイップを使ったと仮定し、E0が500μV/mになるように逆算すると、P=50nWとなりました。(ナノワットは10のマイナス9乗です)

2)大地反射を考慮した実際の電界強度

理想状態での計算は先の数字でOKですが、宇宙空間で使うわけでは無いのでいろいろな影響を受けます。
その1つが大地反射です。

送信アンテナから受信アンテナに到達する間にはいろいろな物体があり、電波はその影響を受けます。
その中で大地は必ずありますので、大地での反射は避けられません。
この直接届く電波と、大地で反射した電波が合成されて、受信地点での電界強度が大きくなることがあります。広大な原っぱやグランドで実験していることを想像しましょう。

これを最悪値として採用してみましょう。

大地反射の計算をするには、先の式に送信アンテナと受信アンテナの大地からの高さ、それと周波数(波長)が追加になります。
計算式は以下の通り。

E=E0(4πh1h2)/(λd)

h1 送信アンテナの高さ
h2 受信アンテナの高さ
λ 電波の波長

ざっくりと、双方のアンテナの高さを3m、周波数は80MHz(λ=3.75m)を入れて計算してみましょう。
E0は先に求めた直接波の数字をそのまま採用します。(522μV/m)

結果、5243μV/mになってしまいました。
なんと10倍。
波の重ね合わせにより実際の電波はこれだけ増強される可能性があると言うことです。

では、大地反射を含めて500μV/mにするにはどうしたらよいでしょうか。
送信電力をさらに落とします。

計算してみると、この例では0.5nWで524μV/mになりました。
安全を見ると、送信出力は0.5nW(500pW)に半波長ダイポールと言うところ。
短縮型ホイップだとマイナスゲインになるので、1nWあたりが限度となりそうです。

ちなみに、現実的な数字を入れ直してみると、送信側が3m、受信側が1.5mだと、2nWになります。
結局、ざっくり1nW前後を目ざしておくのが無難な数字でしょうか。

3)輸入品の送信機をつかいたい

Alliexpress等を見ていると、出力100mW~1000mW可変式のトランスミッタが安価に出ています。
これを最小出力の100mWに絞っても違反の強度になってしまいます。
アンテナと送信機の間にアッテネーターを入れて減衰させましょう。

100mWを1nWに落とすには何dBのATTを入れれば良いか?
1/10^8にしてやれば良いので、80dBのATTが必要になります
※電力の場合、10の乗数の数字*10がdBになります。10dBで1/10、20dBで1/100です。
20dB ATTを4本直列かな。

これなら違反になりませんが・・・ ほとんど飛ばないでしょうね。
鉄筋マンションでは部屋の中だけが良いところかと。

えー!と思うでしょうが、それくらいしか許されていないんです。

4)秋月のキットはどうなってるの?
50Ω終端が付いていて、ここでほぼすべての電力(キットでは0.5mW)を熱にして消費しています。
そこからリード線で漏れを引き出してヨワヨワの電波にして空間に出しています。

5)資格を取ろう!

このような計算、無線従事者の資格を取ろうと思ったら必ず通る道です。
せっかく電波に興味を持ったのですから、コミュニティFMを開局できる「第2級陸上特殊無線技士(50W以下)」または、地方局を開局できる「第2級陸上無線技士(2KW以下)」や期間局を開局できる「第1級陸上無線技士(出力無制限)」を目指してみることをお勧めします。正直なところ、頭が柔らかい若い年代ほど取りやすい資格です。

技術系無線マニアの皆さん、プロ資格を目指してみませんか?
陸特は講習会でも取得できます。
国試イッパツでもそんなに難しくないですよ。

アマチュア無線の資格でも、2アマ以上ならかなり突っ込んだ知識を得られます。

nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

太陽光発電(ソーラーシステム)ノイズの調査等の活動について [アマチュア無線]

お知らせです。

2011年に隣接するアパートに乗せられた太陽光発電システムからの電波障害対策を行って、そのやりとり等をBlogにまとめたり雑誌に記事として連載してきました。もう数年前になります。
今ではほとんど相談を受けることも無くなってきましたが、ポチポチと忘れた頃に相談を頂いております。

自力で多くの情報を集め、自身で対策を行ったりと活動してきました。
しかし、法律整備がまったくされぬがままで現在に至っております。

「打つ手無し」です。

時系列的なレポートはこのBlogの左下にある検索ボックスに「太陽光発電」と入れれば一覧が出てきます。読み物として見て頂ければと思います。

このページから第2章ですが、第1章は末尾にリンクを一覧にしてあります。
https://bwt.blog.so-net.ne.jp/2014-08-30


また、Wikiに整理してまとめたものも作ってあります。

http://www.bwt.jp/wiki/index.php?solar_noise

現在私が持っている情報は、これらに記載されている内容から進捗していません。
この問題に対する協力者が出てこないのと、来ても相談と愚痴を聞いて欲しいみたいな案件しか来ません。以前は協力的だったメーカーも消極的になっていますし、

長らく活動を続けてきましたが、相談はあれども一緒に活動して何とかしよう、行き着くところは法整備を進めるための活動までやろうという人は一人も出てきませんでした。
残念ながらJARLはあてにできない状態です。


よって、この活動は終了しています。


国を動かすには大きな力が必要です。
たとえば私たちアマチュア無線家がノイズ問題を何とかしようと思っても個人の力ではどうにもなりません。メディアを使っても何も変わりませんでした。
本来であればJARLが主導して電波障害を受けている人たちを集めて集団訴訟するとか、法整備をするための圧力を掛けるとかの流れになるべきと思っています。


nice!(3)  コメント(1) 
共通テーマ:日記・雑感

10ドルのCWデコーダー [アマチュア無線]

2017-08-20 17.10.21.jpg

Amazonで2000~300円で出ているのを見つけ、Aliexpressで探したら10.66ドル(送料込み)でありましたので手配。先日届きました。

構成はこんな感じ。

・欧文のみの解読
・16字x1行表示のLCD
・音声入力と音声出力(直結のスルー)
・キー入力(たたいたコードを直接デコードする)
・CPM表示(黒いボタンを押すと出る)
・オートスペーシングON/OFF(赤いボタンを押して切り替え)

・プロセッサはPIC16F84A
・トーン検出はNE567
・電源電圧は9V(12Vでも動く)

入力ジャックと出力ジャックは3極ステレオですが、LとRがショートされているのでモノラルプラグを挿すと動きません。
入力レベルは200mV以上らしいのですが、実際は600mVで反応が始まり、安定した入力として認識するには1V程度は必要でした。前に作った同じNE567を使ったモノはここまでのレベルは不要でしたから、回路がおかしいです。FT-2000の外部スピーカー端子に繋ぎ、音量をほぼ最大にしてやっと反応する状態です。背面のAUX出力では全く反応しません。
ノイズが無く強力で綺麗な信号で無いとデコードできないようです。うちでは交信をデコードさせてちゃんとした文字列になったことはまだ無いです。

結論→ 使い物になりません。

届いた状態で入力ジャックが壊れていて、L側が未接続状態でした。
ジャックを外していると金具のかけらが出てきました。破断しています。
この問題を連絡(3.5mmジャックが不良で、ファンクションジェネレターからシグナルを入れてみたが感度も悪くておかしい。私は電子回路技術者だ。)したのですが、「3.5mmジャックって何のことか?」ととぼけた返信でした。
あきれかえってそのまま放置してます。

Amazonのは高いので手を出さない方が良いです。
3000円ほどが無駄になります。

A1CLUBのMKCD-2016はすばらしい性能です。
単体でここまで良くデコードする機器は経験ありませんから、ソフトウエアの完成度がすごく高く感じています。

最後に軽く宣伝。

今年のハムフェアーでもMKCD-2016が頒布されます。
数量は100程度と聞いていますが、専用基板の在庫がこれで終わるとのことで、以後のリピート頒布は計画ありません。通販も万が一売れ残ればやるかも知れない雰囲気でしたが期待できないと思います。なにしろ3000円と安価に頒布していますので、なんとなく買っていく方もかなり多いと思われますので。
すでにかなり行き渡っていると思いますが、欲しい方は初日の開場直後を狙ってみてください。

同時にCQ Parrotという打ったフィーリングをそのまま記録再生するメモリーキーヤーも頒布されます。今年はメモリーチャンネル数が16に増えています。キーヤーで打っても単語間の開け方で個性が出ますので、まるっきり本人が打っているのと聞き分けできない再現性です。こちらも今までに無いメモリーキーヤーですので、縦ファンやバグファンの方はもちろん、機械的で単調なCQは出したくないけど空振りはつらいなーと感じている方にもオススメです。

両方合わせると、綺麗な符号を打つ練習(MKCDに縦で綺麗な符号を出す練習をする機能があります)から実践(Parrotで個性ある綺麗な符号の自動送信)まで楽しめそうです。

nice!(3)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

ラズパイで作るSimplex Repeater [アマチュア無線]

RaspberryPiでシンプレックスレピーター(オウム返しレピーター)を組んでみました。

ファイル添付できるWiKiのほうにまとめましたので、興味のある方はこちらへ。
http://www.bwt.jp/wiki/index.php?Simplex_Repeater

RaspberryPi Zero Wでもやってみたいけど、今は品薄で手に入らないみたい。
パワー的にはZeroで十分なんですけどね。

ちなみに、デジタル簡易無線の登録局(3R)では中継局の使用は認められていないので使えません。
アマチュア無線や特定小電力無線には使えます。
デジ簡免許局は中継局がある(IPリンク等)のですが、これが使えるかは不明です。

nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

ALINCO DR-DPM60 裏コマンド、便利機能 [アマチュア無線]

DR-DPM60.jpg

ALINCOから発売されたデジタル簡易無線(登録局)のモービル機。
こちらにも裏コマンドがありました。

・ユーザーコード表示機能
このモードにすると、受信している相手局が使用しているユーザーコードがわかります。

電源OFF状態から、
[機能]+[戻る]+[CH]の3つを押しながら電源ON

通常はチャンネル番号の下に小さく表示されている「UC:OFF」の部分が「UC:---」になります。
UCを使用している局を受信すると、ここに「UC:123」のように表示されるようになります。

同じ操作をすると通常モードに戻ります。

====================

以下は裏コマンドではありませんが、便利な(マニアックな機能の)紹介
※すべてマニュアルに出ています

・秘話コードのクイックON/OFF

秘話コードを設定したり戻したり、いちいち00000に戻すのは面倒ですよね。
例えばフリラーさんたちは00000(OFF)と27144を切り替えて使いたいはず。
秘話コードを設定してから、[戻る]を長押しするとOFFに切り替わります。
同様にOFF状態から[戻る]を長押しすると前に設定した秘話コードが残っています。
[機能]→ダイヤル[通信設定]→[機能]→ダイヤル[秘話コード]→[機能]
このメニュー位置で一度秘話コードを設定してから[戻る]を長押しするとON/OFFできます。

・ユーザーコードのクイックON/OFF

こちらも秘話コードのクイックON/OFFと全く同じに操作できます。
ユーザーコードを設定してから[戻る]の長押しでON/OFFがコードを消さずにできます。
[機能]→ダイヤル[通信設定]→[機能]→ダイヤル[ユーザーコード]→[機能]
このメニュー位置で一度ユーザーコードを設定してから[戻る]を長押しするとON/OFFできます。

・チャンネルスキャン
すべてのチャンネルを自動巡回し、電波をキャッチするとしばらく停止する機能。
BUSYスキャン、DELAYスキャンの指定ができます。
[CH]ボタンの長押しで動く機能をユーザーが指定します。
[機能]→ダイヤル[各種動作設定]→[機能]→ダイヤル[短縮動作]→[機能]→ダイヤル[スキャン]

・拡張メニュー

拡張メニューモードに切り替えると、通常は隠されている設定が使えるようになります。
拡張メニューモードは[機能]を押しながら電源ONです。
拡張メニューを有効にするか聞いてくるので、[機能]を押してYESと答えます。

- 周波数表示
チャンネル表示ではなく周波数で表示します。
チャンネル番号は右端に小さく出ます。
いまいち使いにくいので試して戻してしまいましたが。
[機能]→ダイヤル[表示設定]→[機能]→ダイヤル[周波数表示]→[機能]→ダイヤル[オン]

・Sメーター表示
左上の小さな携帯電話のアンテナピクトではなく、アマチュア無線ではおなじみのバーグラフで大きく表示されるようになります。
アンテナピクトはBUSY表示またはTX表示になります。
[機能]→ダイヤル[表示設定]→[機能]→ダイヤル[Sメーター表示]→[機能]→ダイヤル[オン]

====================

その他

・消費電流の実測値

- 電源OFF時:40mA
 結構大きいと思います。
 個人的にはバッテリー直結は怖いかな。

- 電源ON時(待ち受け):315mA
 バックライトの明るさは5で、色は白です。
 10だと406mA、1だと295mAに変わります。
 色によっても電流は変わります。白が一番多いです。

- 送信時(5W):1.5A

・スピーカーマイク
4極ねじ止め式のマイク(オプション)が使用できます。
アマチュアのハンディ用をつないでみましたが、普通に動きました。
音声をどこから出すかは設定で指定できます。両方から出るようにすることも可能。

・電源を外でON/OFFするとどうなるか
ACC接続用の青いケーブルが出ていますが、それを使わずシガソケに繋いだり家で安定化電源に繋いでいる場合を想定したテストをしました。

前の状態を覚えています。
本体ONじょうたいで電源を抜くと、次に電源が供給されたときはONになります。
スキャンの状態も反映されました。

ただ、ACC入力が付いているくらいなので、あまりよくない使い方かもしれません。
とはいえ待機電流が大きいので、サブバッテリーやメインバッテリーに繋ぎっぱなしにはしたくありません。

・特筆しておくポイント

- 強化秘話
アルインコ独自の秘話コードが指定できます。
通常の秘話コード32767×15種(拡張番号)が指定できるので、アルインコ以外の無線機ユーザーに聞かれる可能性が極めて低くなります。AORのAR-DV1も非対応で解読できませんでした。

・デュアルマイク
付属のマイクのほか、同時にもう1本のマイクが接続できます。
完全に並列動作するようで、両方のマイクで同時にしゃべると声がMIXされるようです。

・受信音量一定化
これはとても便利かもしれません。
突然大きな声で驚く経験があると思います。
逆に声が小さくて聞き取りにくい時もあります。
複数で使っていると、音量差が激しくてつらい時も。
大きな声だけを抑えるする機能、小さな声は大きく大きな声は小さくする機能が選択できます。
リミッターとALCですね。


nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

【売る】デジタル簡易無線 VXD-10 [アマチュア無線]

STANDARD VXD-10 デジタル簡易無線(登録局)

箱入り一式.jpg

購入は2012年(約5年前)
ほとんど使用していません。
バッテリーはたまに充電したり使ったりして温存させていますが、消耗品なので容量の保証はできません。とりあえず元気そうです。

基本セットとオプションセットをまとめて処分希望です。
バラは余っても困るので無しです。その分お安く。

基本セット ====================

本体セット.jpg

箱入り本体.jpg

・本体VXD-10
・バッテリーパック(FNB-V87LI 7.4V 2000mAh)
・ベルトクリップ(本体に取り付け済み)
・標準アンテナ(約10㎝)
・ACアダプター(PA-39A)
・急速充電スタンド(CD-53)
・ベルトクリップを使わないときの穴埋めパーツ
・ハンドストラップ
・説明書一式、登録申請書類、箱

オプションセット ====================

オプションセット.jpg

・純正ロングアンテナ(約20㎝)
・純正スピーカーマイク(EK-404-581A)
 ※補足説明を参照
・4極スピーカーマイク用変換アダプタ
 ※これを使用することで、アマチュア無線用の4極ネジ式
  防水プラグを採用したイヤホンマイク等が使用できる
  ようになります。
・乾電池ケース(FBA-34)
 ※補足説明を参照
・シガー電源アダプタ



補足説明

・スピーカーマイク
 スピーカーマイクの下面にあるイヤホンジャック周囲の
 ゴムを一部カットしてあります。これはL型プラグの
 イヤホンがささるようにするためです。
 キャップをしておけば防水性能は多少落ちますが問題と
 なるレベルではないと思います。

イヤホンジャック.jpg

・乾電池ケース
 背中に穴をあけており、ダミー電池アダプタとシガー電源
 アダプタを併用することで車や家で外部電源が使えるように
 なります。
 もちろん、通常の乾電池を入れて使うこともできます。
 穴をあけてあるので、乾電池で使うときはテープで穴を
 塞いでおくのが安心です。

エリミネーター1.jpg

エリミネーター2.jpg

エリミネーター3.jpg

エリミネーター4.jpg


希望価格を書いて、メール、Twitter、FBメッセージ等で連絡ください。
こちらへのコメントでもOKですが、詳細は上記ダイレクトに会話できるほうに移って行いましょう。
オプション豊富なので、できれば3万以上で売却したいです。
2万以下は無理です→売らずに自宅用に残します。

nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

Orange Pi ZeroでSDRサーバ [アマチュア無線]

orangepizero.png

USBワンセグドングルと組み合わせて、SDRサーバーにしてみました。
クライアントはWindowsPC上のSDR Sharpで、家の中ならどこでも受信できます。

セットアップ方法。

1. ArmbianをダウンロードしてMicroSDカードに書き込む

ここから取得します。
https://www.armbian.com/orange-pi-zero/
Debian Jessieを選択。
取得したファイルは7zipで圧縮されているので、7zipを解凍してimgを取り出す。
Win32DiskImageでMicroSDカードに書き込む。
SDカードは4GB以上で大丈夫だが、8GBがおすすめ。

2. Orange Pi Zeroにさして起動。
HDMIが無いので、UART(3pinのピンヘッダ 115200bps)でコンソール接続する。
ID:root、PW:1234でログインしてrooのパスワードを設定。
続いて一般ユーザを作成。
済んだら再起動させる。

3. OSのUpdate
LANに繋いでOSをアップデートする。
# apt-get update
# apt-get upgrade
# apt-get dist-upgrade
# apt-get clean
済んだら再起動させる。
ここからは一般ユーザで作業する。
私はpiというユーザーを作った。

4. USBチューナを挿して認識しているか確認
$ lsusb
Bus 008 Device 001: ID 1d6b:0001 Linux Foundation 1.1 root hub
Bus 007 Device 001: ID 1d6b:0001 Linux Foundation 1.1 root hub
Bus 006 Device 001: ID 1d6b:0001 Linux Foundation 1.1 root hub
Bus 005 Device 001: ID 1d6b:0001 Linux Foundation 1.1 root hub
Bus 004 Device 001: ID 1d6b:0002 Linux Foundation 2.0 root hub
Bus 003 Device 001: ID 1d6b:0002 Linux Foundation 2.0 root hub
Bus 002 Device 002: ID 0bda:2832 Realtek Semiconductor Corp. RTL2832U DVB-T
Bus 002 Device 001: ID 1d6b:0002 Linux Foundation 2.0 root hub
Bus 001 Device 001: ID 1d6b:0002 Linux Foundation 2.0 root hub

BUS 002で認識している。
この「TL2832U DVB-T」をメモしておく。

5. RTL SDRのインストール
$ sudo apt-get install rtl-sdr

6. テストを実行する。
$ sudo rtl_test
Found 1 device(s):
0: Generic, RTL2832U, SN: 77771111153705700

Using device 0: Generic RTL2832U

Kernel driver is active, or device is claimed by second instance of librtlsdr.
In the first case, please either detach or blacklist the kernel module
(dvb_usb_rtl28xxu), or enable automatic detaching at compile time.

usb_claim_interface error -6
Failed to open rtlsdr device #0.

認識しているがエラーしているので、設定ファイルに追記する。
$ sudo vi /etc/modprobe.d/rtl-sdr-blacklist.conf

次の文字列を1行追加して保存
blacklist dvb_usb_rtl2832u

一度再起動します。

7. 再度 テストを実行する。
$ sudo rtl_test
$ rtl_test
Found 1 device(s):
0: Generic, RTL2832U, SN: 77771111153705700

Using device 0: Generic RTL2832U
Found Fitipower FC0013 tuner
Supported gain values (23): -9.9 -7.3 -6.5 -6.3 -6.0 -5.8 -5.4 5.8 6.1 6.3 6.5 6.7 6.8 7.0 7.1 17.9 18.1 18.2 18.4 18.6 18.8 19.1 19.7
Sampling at 2048000 S/s.

Info: This tool will continuously read from the device, and report if
samples get lost. If you observe no further output, everything is fine.

Reading samples in async mode...
lost at least 216 bytes

エラー無く使えるようになりました。

8. RTL-SDRサーバーを起動する
$ rtl_tcp -a 0.0.0.0

9. WindowsPCのSDR Sharpから接続する
SourceをRTL-SDR(TCP)を指定する
歯車マークをクリックして、HostにOrange Pi ZeroのIPアドレス、Portに1234を指定。
Sample Rateをとりあえず2.048 MSPSにして、メイン画面の|>をクリック。
先ほど設定したRTL-TCP SettingのRF Gainをセンターにする。
あとはモードや周波数を合わせると受信できる。


Orange Pi ZeroのCPUはかなり発熱します。
小さなヒートシンクをつけていても、RTL-SDRで受信中は70度近くになりました。
ヒートシンクなしだとオーバーヒートしてフリーズします。
また、下手するとCPUの真下にあるMicroSDが熱で壊れるようです。


nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

新スプリアス規制と確認保証 [アマチュア無線]

ついに棚卸をしなくてはならなくなりました。

新スプリアス規制に対するまとめ。(私が調べた理解の範囲で)
・2022/12/1以降は旧スプリアス規格の送信機は使用できなくなる
・2017/12/1以降に有効期限が切れる免許状は、再免許時に旧規格送信機の使用期間制限が付く(※)
・2007/12/1以降にTSSで保証認定されている旧スプリアス規格の送信機はずっと使える
・2007/12/1以降に製造された送信機は新スプリアス規格

そして、旧スプリアス規格の送信機は、JARDで確認保証というものをやってもらえば、リストにある機器は新スプリアス適合として使い続けられます。これをやらなくてはならない。1台1000円とかかかるわけでブツブツ・・・

移動する局は今年の11月中に有効期限が切れます。
よって、あと1回だけこのまま再免許(更新)ができます。
今年はとりあえずそのまま更新かな。
そして、さらに5年後の再免許の時に、その旧規格品を確認保証をとって使い続けるか、買い替えるかを考えることにしましょう。

移動しない局のほうは来年の12月に有効期限が切れるのですが、捨てようと思っている送信機を除き、ほかは新スプリアス適合なので問題ないです。一応、捨てる送信機の分の変更申請は出しておこうという感じ。

ということで棚卸をしました。
結果、次の次の再免許時に確認保証または買い替える等が必要な必送信機は次のようになりました。
 FT-857DM、FT-817、TH-F7、TH-D7
どれも古いですが、現役ですし、便利な機種なんですよね。

このめんどくさい制度、なんとかならなかったのでしょうか。
アマチュアにまで新スプリアス規制を厳格に適用しているのって、どうやら日本だけみたいですよ。


※修正しました
nice!(1)  コメント(3) 
共通テーマ:日記・雑感

RasPi3でSDR [アマチュア無線]

2017-02-12 (4).png

RasPi3にワンセグチューナーを組み合わせて、SDRを構築してみました。
リモートでWinPCから繋いで受信出来るので便利です。

RasPi3にはUbuntu MATEを入れました。
ここから入手します。
https://ubuntu-mate.org/raspberry-pi/

Versionは16.04.1 LTSです。
16GBのMicroSDカードにイメージを焼きました。
イメージ焼きはWin10 PC上でWin32DiskImagerを使いました。

次に、USBワンセグチューナーを掘り出してきて(JUNK箱に放置w)、RasPi3にRTL-SDRをセットアップしました。
参考にしたサイトはこちら。
http://inaz2.hatenablog.com/entry/2016/07/28/230210

USBドングルをUbuntuが掴んでしまうので、Black Listに追記が必要です。
これで、コマンドラインでSDRが動くようになりました。

つぎに、せっかくLANに繋がっているのでLAN越しに使えるようにします。これは簡単。
RasPiのコンソールで「rtl_tcp -a 0.0.0.0」と打つだけ。
末尾に&を付けてバッグラウンドで動作させておけば、exitしても大丈夫でした。
RasPiへはTeratermでsshで入って作業しています。
Win10側にSDR Sharpをインストールして、SourceをTRL-SDR(TCP)を選び、歯車マークをクリックしてRasPiのIPアドレスを指定。一度|>をクリックしてスタートさせ、RG Gainを中央~最大の間で調整します。75%位のところが良い感じでした。
Sample Rateは2.048MSPSでも動きますが、1024MSPSの方が安定しています。いろいろな負荷に依存する感じです。

RasPi3もPCもWiFiで繋いでいます。(APは別、PCは5G、RasPi3は2.4G)
LANケーブルで有線接続した方が安定しそうです。

屋根上のディスコーンに繋いでみると、羽田のエアバンドが良く聞こえます。
アマチュアバンドも良く聞こえます。
とても快適。

ただ、一つだけ問題が。
ある程度の時間(30分以上?)受信していると、SDR#が終了出来なくなってしまいます。Win10 X64機ではどのマシンでも同じ。■ボタンを押して受信停止すると、そのまま固まってしまいタスクマネージャーで強制終了するしかできなくなります。
SDR#のバージョンは1.0.0.1500です。



nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

UV-6R [アマチュア無線]

久しぶりの中華ハンディ

UV-6R.jpg

大流行となったUV-3Rのハイパワー版UV-5Rの後継機。
デザイン、なかなかかっこいいですね。
中身は同じみたいですが。

VFOの動作範囲をJAのバンドプラン(144.000-146.000、430.000-440.000)に制限して、簡単に書き換えできないようにしてやれば保証認定が取れて合法的に使えます。

UV-6Rのプログラミングソフトウエアはこちらから。
http://www.miklor.com/uv5r/UV5R-Software.php

Edit→OtherでVFOの動作範囲を設定します。
Other_setting.jpg

これでVFOで設定できる周波数範囲がJAのバンドプランに制限されます。

次に、誰もがやりたいと思っているアマチュアバンド外の受信。
たとえば特小の受信はメモリーしておきたいところ。
しかし、送信できたらまずいので、TXとRXに違う周波数を書き込みます。
具体的には、422.050をRXに、438.000をTXに。
これで、送信すると438.000になるので問題ありません。

こうやって設定して本体に書き込みます。

次に、「簡単に書き換えられないようにする」処理。
一般的にはプログラミングケーブルをつなぐSP/MIC端子を殺すのですが、これではSP/MICが使えなくなるので不便です。データだけ切断しましょう。

UV-6R_R93.jpg

この回路でR93 1Kをはずししまえば通信ができなくなるので、データの書き換えが不可能になります。この手の改造をする人は回路図があれば追いかけられるでしょう。頑張ってください。

初期のUV-3Rはスプリアスが酷いものですがた、だんだん良くなって今の機種はだいたい問題なさそうです。とはいえ、新スプリアス規格に合致するかはわかりません。スペアナとATTがあるのでそのうち測ってみようと思います。

ところで、本体は数1000円で買えますが(UV-6RはAmazonで4800円でした)、保証認定に結構お金かかるんですよね。若手には電子工作にもなるし、安いし、良い題材だと思うのですが。

nice!(2)  コメント(3) 
共通テーマ:日記・雑感
前の10件 | - アマチュア無線 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。