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衰退している理由 [アマチュア無線]

ぼやきです。Hi

80年代後半をピークに、アマチュア無線人口は減っているそうです。
確かにワイワイ楽しんでいるのは私を含めておっちゃん以上、爺様まで。
青春時代の若者は当然としても、子供たちが全く見向きもしないのはなぜだろうか・・・

やはり、親がそういう風にしてしまっているのですよね。
無線というコミュニケーションをつかった遊び。こちらの方面に気が付く前に、もっと気軽で楽しいものを与えてしまっているから。
そう、ケータイとゲームですね。この2つが出てくる前は、アマチュア無線も一つの大きな趣味として認識されていたかと思います。

私が携帯電話を初めて手にしたのは社会人になってからだったと思います。携帯電話とケータイは違いますよ。携帯電話は通話するためのもの。どこでも使えるいわばコードレスホンです。Webアクセスはもちろん、メール機能もありませんでした。通話料がバカ高かったので、本当に連絡用と割り切っていました。そして仲間で集まるとアマチュア無線を取りだして、ドライブ等の連絡に使っていました。

さて、どうやったらアマチュア無線を殺さずに生かせるか。
早くからケータイやゲームに触れさせてはダメだと思うのです。今や非行のきっかけにもなっていますから、まだ分別の付く脳が出来上がる前に危ないものは与えないに限ると思うのです。魅力的で危ないものほど、子供の感性を揺さぶりますから。

で、思い出したのが「糸電話」。

Itodenwa.jpg
出展:Wikipedia

さんざん遊びましたよ。
糸をまっすぐに張ると聞こえるのはすぐにわかったので、次にやったことは角をどうやって曲がるか。輪ゴムをひっかけてやればできるんですよね。これこそ、実はアマチュア無線の原点じゃないかと感じたのです。

離れたところに声が伝わる、意思が伝わる。
有線通信の原点です。

次にやったのはスピーカーを互いに導線で繋いだだけのもの。これも大きな声を出すと、かすかですが相手に声が伝わります。糸をピンと張る必要もありません。かなり遠くまで引き延ばしても聞こえます。大声出すので、家の1Fと2Fで遊んでいました。

そして無線の世界に。

学研のラジホーンを買ってもらいました。

ラジホーン.jpg
出展:どっかのWeb

当時はデパートで買った記憶がありますが、いろいろな種類がありました。
単純に送受信するだけのもの、モールストーンが載せられるもの(A2Aですね)、ラジオまで内蔵されている物まで。
いずれも市民無線として許可されているものじゃないので、それこそ近所の公園でスパイごっこをするのが関の山でしたけど。
アンテナをビニール線で延長すると、トラック無線が割り込んできたりしました。このころのトランシーバーの受信部は超再生でしたから、強い電波を受けるとそのまま引き込んで聞こえてしまうのです。

同時に電気にも興味を持って、豆電球で遊んだり、ラジオのキットを組み立てたりしました。そして出会ったのが・・・

初ラ.JPG
出展:どっかのWeb

記事は電子工作からアマチュア無線まで。
ちょうどそのころに連載されていた、50MHz AMポケットトランシーバーの製作をみて、「いつかは免許を取って作ってんみたい」と、小学生のころに心に決めたのでした。ミズホ通信とFCZ研究所を知った雑誌でもありました。

そうなんです。糸電話をやっていなかったら、アマチュア無線をやっていなかったでしょう。または、「私をスキーに連れてって」に感化されて免許を取ったとしても、ほとんどの人と同じように今は忘れ去られたアマチュア無線になったでしょう。趣味にはならず。

今週末は糸電話を作ってみよう。 そして、公園にでも持って行って娘と遊んでみよう。

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コメント 8

RZR

どうもコメントが残せないのですが。。
by RZR (2009-01-24 21:17) 

RZR

あ、いけた。

糸電話いいですね、我が家も母屋と別宅シャック(別名引きこもり部屋)に開通させようかな。
by RZR (2009-01-24 21:18) 

ny6x/jn1rvs Nao

初歩のラジオや子供の科学は小学校の図書室に入っていました。昼休みや放課後に入り浸って何度も読み返していました。まだ同級生のお父様が時々ちょっとした科学実験会(例えば帯状のセロファンを使った湿度計づくり)を開いてくれました。また当時オーディオ店(最初はエジソンプラザで営業)を経営されていた隣人や8歳年上従兄の影響も大きいですね。あれらの雑誌や興味を引くように仕向けてくれた方々がなかったら今の僕は居ないと断言できます。イイ時に巡り合えたと感謝しています。
by ny6x/jn1rvs Nao (2009-01-24 21:41) 

sawada

今日、午前中に100均までお散歩(子供と一緒だと片道25分)で行って、昼ご飯の前に作りました。まずは部屋で実験。うまくいきました。
その後、公園に以降と思ったのですが急に調子悪くなって昼寝モードに。明日、もっと糸を伸ばして公園で遊ぶ予定です。目がキラキラしてました。

RZRさんの環境では雨が降るとNGだから、伝声管がよいと思います。

Naoさん、エジプラは常連化してましたよ。千石。相模も顔見知り状態だったし。小机のサトーもよく行きました。今は町田サトーに常連化しつつあります。
私が始めてはんだを使ったのは小4のとき。父がエンジニアだったのでその影響をモロに受けました。そして、初ラ、ラ製、トラ技・・・ 天袋をあさったらかび臭い無線と実験が大量に出てきました。引越しで捨てちゃったけど、今から思えばもったいないことをしました。

私がこの世界に居るのはオヤジのおかげ。休みの日には会社に連れて行ってももらったし、屋根裏倉庫のJUNK(ほとんど産業廃棄物)漁りもさせてくれました。

そうそう、小学校の頃から「電気仲間」にも恵まれていました。
CMOSなんか後輩に教えてもらったのです。

楽しかった。
そして、この楽しかったと思うことを、今の世代の子供たちに経験してもらいたいです。電気遊びは面白い!

by sawada (2009-01-24 23:11) 

ny6x/jn1rvs Nao

Jun-san、
そうですね、僕も石川町にはよく行きました。トヨムラや工人者舎も・・・。あぁ、懐かしい。帰任後は何か地域の子供たちの科学技術への興味を引き出すお手伝いがしたいなぁと感じています。USはARRLの後押しがあることと、免許制度が簡素化されているので学生のアマチュア無線に対する敷居がJAに比べて相当低いと思います。何せ開局までに要する費用はたったの$5です。しかも土曜日に受験できるし。。その点JAは天下り先確保の餌食になっているのが悲しいです。
by ny6x/jn1rvs Nao (2009-01-25 10:39) 

ust

今はお金が本当になくて、なかなか図書館の本が買えません。
それでも、なんとかお願いして買ってもらいたいという気持ちになりました。
by ust (2009-01-25 22:18) 

ウシェ

初めまして、モールスを覚え始めたのですが、検索していたらこのblogを見つけました。
私もアマチュア無線をしている父の影響で免許を取りましたが、中学生の時以来電波を出すことが、なくなりました。
普通の人にとってやはりアマチュア無線は通信するという意味では、免許取らなきゃいけないし、リグも高い?ので敷居が高いと思います。携帯の方が安いし便利だし。
でも、電気関係に興味を持つきっかけには、いいですよね。
免許取れたら、是非A1AでBWTさんと通信してみたいと思います。かなり怪しいですが ^o^
by ウシェ (2009-02-21 16:51) 

sawada

ウシェさん、1技合格おめでとうございます!
今の時代では敷居の高さもそうですが、手段としてしか考えられないからか、「何で面倒なことわざわざやるの?」の意識の方が強いと思います。面白いのにね。
モールスはとっても面白く不思議なモードです。今までできなかったことが徐々にできるようになっていく過程、ほかの人はできない技能、古くて新しいカテゴリーだと感じています。
私もまだまだへぼへぼですが、そんな私でもよろしければぜひともお相手をお願いします。のんびりと、自分にとって新しい世界で遊びましょう。訂正符号はいつものことです。Hi



by sawada (2009-02-24 09:24) 

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