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ソーラー発電(太陽光発電)は破綻しかけているが [アマチュア無線]

急速に普及が進みすぎたソーラー発電。あっちこっちの地域で接続保留という事態が起きています。
関西では10KW以上50KW未満の一般向けシステムの接続も拒否されていたようですが、苦情が殺到して解禁になったとか。
そりゃ、セールスマンに言われてソーラーシステム乗せたら接続できませんでは怒らないわけがありません。

さて、面白いというか、へー、考えたもんだなーと感じた話があります。

案件は新築の分譲マンション。
これの屋上にパネルを敷き詰めてソーラー発電(売電)をするわけですが、1200KWも積んだら一般向けでは無くなるので、グリッドが一杯一杯の現状では即接続拒否されます。しかし、この10KW以上50KW未満なら接続が可能。そうです、世帯毎に設置した配線にして個別契約するという話。
例えば1200KWのパネルがあって、それを50世帯で分割する。1世帯当たり24KWになります。そして、各世帯に1台づつパワコンを設置する。そこまでケーブルを引っ張ってくるわけですね。24KWのパワコンでも50KW未満ですから、低圧接続でグリッドに繋ぐことが出来る。工事も低圧なので資格も2種で十分。旨いこと考えました。
これなら接続拒否されずにグリッドに繋ぐことが出来て、めでたく売電OKに。
これはENEOSがシステムをもっているらしく、Webにもデカデカと宣伝が乗っています。


さて、こうやって無理矢理繋いだとして実際はどうなるでしょうか。
グリッド受け入れ限界は物理的なあるわけで、一気に1200KWも接続されたら売電を受け入れることは不可能。そうなったらどうするか。グリッドの電圧をあげるのです。107Vまで上げればパワコンは電力を逆潮流挿せなくなって止まりますから、自営配線でのロスを補う程度の発電しか出来なくなります。
この手は確実に使うでしょうね。

いろいろと手を尽くしているようですが、グリッドが物理的に破綻しているのですから、いずれにしても売電収入で儲けるなんていうことは出来ない段階になってます。
それでも売り込むのでしょうね。

この話、アマチュア無線家からの相談で知りました。
近くに建設中のマンション。ここに例に挙げたようなシステムが設置されるようです。
相談主は最上階を確保してアマチュア無線を楽しんでいるそうです。そこ(すぐ隣)にいきなり1200KW分の家庭用システムがドンと。

この案件も注目していくつもりです。


情報提供をお願いします。
このような珍しいというか聞いたことの無い事例が出てきています。
メーカーはアマチュア無線への影響は知っていますから、近くには設置しないでくれと言っています。しかし、工事業者やオーナーまでは浸透していません。できあがってから問題が起き、私の所のように完成してもON出来ないという事も現実に起きています。

この「ノイズ問題」を広く伝えるために、多くの事例を集めています。
些細なことでもかまいません。相談にも乗ります。
JARLにも協力していただいていますので、よろしくお願いします。

こちらへのコメントでも良いですし、メール(sawada@bwt.jp)でもかまいません。
みなさんの情報をお待ちしています。

※近々専用ページを作って情報をまとめていこうと考えています。


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