モールス通信の攻略（ＣＱ9月号より）

ＣＱ９月号の記事に、モールス通信のことが書いてありました。
599BKから始まって、コンテスト、そして欧文ＣＨＡＴ・・・
欧文ＣＨＡＴは最高峰の部類と書かれていました。

確かに私たち日本人は母国語が英語ではありませんから、まず英会話という大きな壁にぶち当たります。
そういう私も英会話の壁にぶち当たり、欧文ＣＨＡＴが好きとはいえなかなかうまくなりません。
おなじみさん同士なら、それこそ片言の英語でも意思は通じるし楽しいからいいんだけど。

話は戻って記事の内容。
欧文ＣＨＡＴをやりたかったら英語を学びなさい。ボキャブラリを蓄積しなさいと書かれています。確かに。そうなんですよ、これをやらないと上達するわけないんです。言葉を知らない人が、違う言語と伝え方でコミュニケーション取れるわけ無い。言いたいことがあっても単語がわからなければ伝えられないし、聞いたことの無い単語を送られるとそれがなんだか判らないです。聞きなれた単語なら音を聞いて頭のほうで単語を予想する暗記受信ができるのですが、聞きなれない単語（特にスペルが長い単語）が来るとお手上げです。ここが今の一番の悩みかな。
それと、文字に書くことはできても、話すことはできても、スペルがすぐに思い浮かばないことが良くあります。そういうときはＡＳ（ちょい待ち！）と伝えて、紙にスペルを書き出したり辞書を引いたりしています。なかなか上達しないわけです。

で、記事の後半では、海外局と交信が始まって、何言ってるんだか判らなくなったときの「逃げ方」が紹介されていました。どこぞで見た内容と同じでしたが、ようするにいいわけをして交信を打ち切るというものです。たとえばノイズがひどくなってきたとか、電話がかかってきたとか。
でもね、私はこういうのできないんですよ。うそ言うの嫌だし、回りくどい表現はＣＷに似合わないし。これこそ言い訳なんかする必要は無いと思うんです。
じゃあ、どうするか。疲れているときなんかは、（心苦しい思いをしながらも）、「ＳＲＩ　ＮＷ 73　ＣＵ　ＡＧＮ」です。「ごめん、そろそろサヨナラ。また会いましょう」これで十分じゃないかと。相手は言い訳なんて聞きたくないわけですし、事情なんて関係ないですから。引っ込みたい、だったらまた今度つながったらゆっくりと。これで十分では・・・　「なんだ、カードが欲しいだけの599BKか」とか「ラバスタか」とか思われるかもしれないけど。下手な言い訳するよりは、シンプルなCWらしくて良いと思うんですけどね。「ごめん、ひっこむ。じゃっ！」　いいじゃん。

私はまだ欧文ＣＡＨＴは下手の横好きでやっているだけなので、その日の調子（自分自身の）がものすごい影響します。おなじみさんとのんびりバカ話したいときもあれば、聞こえていたのでご挨拶だけしたかったり。「ＮＷ　ＨＥＬＬＯ　ＯＮＬＹ」って言ってねといわれたこともあります。ですね、相手ももう寝るところかもしれないし。

私はシンプルなＣＷでシンプルなＱＳＯをするのが好きです。（５９９ＢＫ最高！っていう意味じゃないよ）
継続こそ力なり。シンプルＱＳＯ、お付き合いいただけますか？

コメント 4

モールス通信は人間が解読できる唯一のデジタル通信といわれているとおり、人間の脳がモデムの代わりをするのですから通信速度はたかがしれています。絶対に口でしゃべる早さには追いつきません。
それに加えて、ＱＲＭ，ＱＳＢ，ＱＲＮにより欠落やひずみが加わった信号を補足しながら理解するという離れ業をやるわけですから、
「表現はできる限り簡潔に」することは第一に必要なことだと思っています。
特にCONDXが悪いのにダラダラおしゃべりはストレスになりますね。そういうときは潔いファイナルがベターだと思います。

by Atsu (2008-09-10 18:24) 

CONDXは電離層状態だけでなく、私のようなビギナーには自身のコンディションというファクターがかなり大きなウェートをしめています。機能は20WPMでなんとか意思疎通ができたのに、今日は16WPMでもあやしい、ということがしばしばあります。速度だけでなく、英単語がぜんぜん出てこないときも。

自分は会話が好きなのと同じくらい（いや、それ以上かもしれないが）、電波に乗ったメッセージが、遠く離れた地に、それこそ電離層と地面の間を何度も反射しながら伝わっていくことが楽しく感じています。まず、「ここまで届いた！」「モールスで電文が伝わった！」から始まります。CONDXがよく、なんとなくのりがよさそうと感じたら、思い切って何か話題を伝えてみます。
でも、CONDX（電離層と頭フル回転の自分の状態）が急変することはあります。そういう時はNW 73なのです。理由はともかくイッパイイパイってこと。

話はそれますが、私が上級を取ったのは14のRTTYに興味があったから。とてもスマートに更新が行われていたのを見てやりたくなりました。でも、現実は全然やってません。
モールスに出会ってしまったからかもしれないです。妙な魅力を感じて、なるべく他のモードよりもモールスで遊びたいと。　不思議ですね。なぜなのだろう？　やった人しかわからない感覚のひとつなのでしょうけど。

表現は簡潔に。変化の激しい状況に随時対応できるように。1回の送信が長すぐるのも問題ありますよね。後半はすっかり落ちちゃってスタンバイもわからなかったり。自分は送受信が遅いのでこんなことがよくありました。

マシンガンのような30WPM。こんな激速でも、1単語に2秒かかりますから。WPM15なんて1単語に4秒。

のんびり、内容は簡潔に。
短くBKで切ったQSOのが好きなのは、自分が遅いから余計になのだと思います。
いつ状況が変わっても、それこそいつでも切り上げられるしね。

by sawada (2008-09-10 19:03) 

私も、日によって時間によって自身のCONDXが大分変わります。
昨夜はShinさんが強く聞こえてて、USAの局も呼んでなかったので
相手をしていただいたのですが、打ち間違いばかりで、単語もなかなか出てこなくて（いつもですけど）、もうメロメロでした。
でもいつかは、あんな風に楽しそうにCHATがしたい。
私の方こそ、今後もお付き合いくださいませ。

by mrl/masaG (2008-09-10 21:32) 

Atsuさんといえばお世話になっている方ですね。こんにちは。「唯一人間の脳で解読できるデジタル」モードに頷きますね。
Sawadaさん、こんにちは。お話のSpeedでラグチューになれるのは、アジアよりW圏で結構朝のラグチューで呼ばれ倒されまして（笑）。これが1週間続くと、８０字くらいで取れるのは人間の脳の学習機能がこの私でさへ効いていることになります。勿論単語がでないときは、間違っていたと思います。ASもしましたし、
色々考えていました。当時ホテルのTVで無数？のチャンネルで最初はおぼつかなかったバラエティやCNNもかなり聞こえ、無線機の不着でホテル側と交渉したり、ベルボーイと話したり、しかし使わなくなると比較的継続性の短いの記憶、学習能力は途端に薄れていきました。脳科学どおりですね（笑）。
雑誌の筆者は何度もでてこられるベテランでポリシーは感じるところがありますが、例えば3アマをとったばかりの初心者向けの記事ではないでしょう。
中級クラス、というのが良いかも知れません。私は前者の門戸を増やすこと
に関心があります。例えば、関ハムのA1クラブ有志のマンツーマンなんて楽しいですよ。
ということで長くなりました。スキル、パイルのとり方などのHowToものは別として、逃げる必要はないと同感です。また、CONDXが悪い中、島ではノイズがないというのも先入観で、耳のよさ、脳力が追いつかない場合もありますがCONDXで取れないものも多々あります。ですので、当方がクリアでもとくにPediやCONDXも見えない相手の状況も勘案して、交信確認できればひっこむようにしています。では。


by TVH (2008-09-11 13:12)