FT-2000D(5) 良いとこ悪いとこ [アマチュア無線(FT2K)]
ずばっといっちゃいます!
1)致命的で非常に残念な点
・DSPの出来が悪い。
今の季節のようにコンディションが悪くノイズも多い状態(レーダーのパルスじゃない)で、
Sメーターの振らない極弱い信号を受信すると、サブバンドのアナログ受信では419で
聞こえる信号が、メインバンドのデジタルでは219まで了解度が悪くなってしまう。
DSP処理によって、空間ノイズが増強してしまっている感じ。
レーダーパルスの出ていない夜、ノイズレベルがIPOで0、AMP1で3以上振るときに、
Wから来る弱い信号を聴き比べてみよう。差は歴然だ。
メインとサブのトラッキング機能がとても便利と言う皮肉な結果になっています。メインで
ゼロインして、モニターをサブに切り替えて受信というのが一発でできる(A>Bの操作が
不要)から。
・DNRが効かない。
CWモードでは全く意味なし。ONでもOFFでも変化無し。
SSBやCW(WIDE)では効果が判るが、ブリーフィングが酷い上に弱い信号はノイズと
共に消えてしまう。16段階の調整をしても良いところが全くない。
DNRは付いている意味が全く判らない。
FT897DのAF−DSPの方が全然良いし実用的。
2)どうでも良いが残念な点
・AFつまみのフィーリングが左右逆配置。
左(中央)のメイン、右のサブ。ヘッドフォンを使うと音もそのように聞こえる。
でも、音量つまみは向かって右がメイン、左がサブ。
メインダイヤルに近い方がメイン側の音量という考え方なのだろうが、これは右は右、
左は左にして欲しかった。デジタルで読み込んでいるのだから、ソフトで逆にできそうな
ものだが、対応してくれないかな?
・CWピッチつまみと表示の連動。
TONEボタンを押すとサブバンド表示のところにピッチ周波数がでるが、ピッチつまみを
回したら自動的に表示して欲しい。数秒でいいから。
・メインとサブのダイヤルと表示をそっくり入れ替えたい
DSPが改善してくれればこんな希望は出ないのだろうが。
それこそダイヤル操作だけでも良い。
・メインダイヤルのバックラッシュ。
一番軽くしていると僅かに起きる。ちょっと重くしてやれば問題なし。
・周波数表示。
1Hz単位でチューンできるなら、表示桁も1Hz単位で欲しかった。
・音量のステップが荒い。
一番小さい音量から、もう1段絞りたい。ヘッドフォン使用時に思う。
・CW SPEEDの可変範囲が広すぎ。
私がQRSだからかもしれませんが、あんなに早いSPEEDって必要?って思う。
良く使う15~20WPM付近がクリチカル。
キーヤーのフィーリングの問題もあり、自作キーヤーを外付けしています。
・チューン時のパワー設定。
メニューに設定項目はあるが、外部チューナー使用時にしか効かないらしい。
TUNEのたびにいちいちフロントのパワーつまみ絞るのって、だんだん面倒にならないかな?
200Wフルパワーでのチューンは怖いし迷惑かけるから避けたいよね。
チューン開始時にVSWR≦3じゃないと動作開始しないみたいなので壊す事は無いだろうけど。
正しい操作は、「ダミーロードを繋ぐ」「キーダウンしてパワーを適当に下げる」「アンテナを繋ぐ」
「TUNEスタートする」「必要なパワーに戻す」になるかと。オートチューナーはこの一連の動作を
自動でやってくれるべき。ダミーに繋ぐのは自動的に適切なパワーに低減してくれれば不要。
とりあえず、今回はここまで。
基本的に「とても気に入っている」だけに気になるウィークポイントです。
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