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エコキュート(電気温水器) [生活]

環境保護に貢献っていうわけじゃないけど、深夜電力を使う電気温水器を導入しました。

きっかけは飛び込み営業(株式会社エコプラス)の勧誘ですが、以前から電気温水器には興味があったので導入を検討しました。
基本はオール電化(太陽光発電+電気温水器+IHクッキングヒーター)です。でも、うちは屋根の角度からして効率の良い太陽光発電が出来ないので、電気温水器のみの導入にしました。

この導入による節約度ですが、試算では10年ローンで支払うと、光熱費のトータル支出ベースで不変な金額です。電気代は上がり(約1000円/月)ますが、それ以上にガス代(プロパン)が大幅に減るため。
設備の耐用年数は20年強との事で、10年ローンを使っても、その後10年は丸々プラスになる計算。まあ、わざわざローンを組むのももったいないので、今回は現金一括にしました。予定通りなら7~8年でペイできます。
ガス給湯の場合は、5~7年でボイラー(湯沸かし器)の寿命が来るそうです。その分も考慮すると、もっと早くペイできそうです。

最近の電気温水器は以前のようにヒーターを使って沸かすのではなく、ヒートポンプ(エアコンと同じ)で空気の熱を集めてお湯を沸かす方式が主流みたいです。クーラーを逆さに使っていると思えば良いでしょう。これだと1KWの電力で、4KW相当の湯沸しができるという魔法みたいな事ができます。ちなみにこの例ですと、エネルギー変換効率は4.0となります。20万円位する良いエアコンですと、この変換効率は4.5位が多いです。ちなみに我が家のエアコンは全て(と言っても、エアコンがあるのはリビングと寝室の2箇所だけだが)4.0以上の製品を導入しています。

主流の電気温水器「エコキュート(ヒートポンプ式をこう呼ぶらしい)」はダイキン三菱が多いみたいです。うちでは三菱のシステムを導入しました。
三菱の利点は風呂の追い炊き機能が優れていること。追い炊きは必須なので、この能率が高い点でポイントが高かったのです。

検討を開始してから決定まで、結局1ヶ月ほどかかってしまいました。というのも、1社で決めると相場が分からなかったから。仕事柄、相見積りを立てるのはいつものことだったので、東京電力を通して東電ホームサービスにコンタクト。こちでも見積りを貰いました。
トータル的に判断し、最初のエコプラス社にお願いする事にしました。エコプラスは京セラ系の会社みたいです。

工事は1日で完了。朝9時に作業者が到着し、14時くらいには終わっていました。
同時に契約を「電化上手」に切り替えるため、ブレーカーを最大の60Aに変更したので停電が2回ありました。5分以内だったので、サーバとビデオはUPSの保護で十分持ちました。こういうとき、UPSは便利です。
後日、積算電力計を交換する最後の工事が入ります。電力料金が時間帯別に3つに分かれるため、専用の電力計が必要になるからです。
システムは200Vで動きます。電気工事は元々単相3線200Vが来ていたので、配電盤に分岐ブレーカーを1個増設して新たに200V専用回線を引き出し、そのまま風呂の天井裏を通して外壁を貫通。システムに配線されています。屋内には露出配線は一切ありません。綺麗に仕上がってほっとしています。リモコンの信号ケーブルも、ガス給湯器の時に使っていた配線がそのまま流用できたようです。

節約度合いはしばらく使ってみないとはっきりした数字は出ませんが、まずは使ってみての感想を書いてみます。
いくつかの心配はあったのですが、全て全く問題ないという結論。
まず、水圧。確かにガスのときに比べて給湯の水圧は落ちました。しかし、これもシャワーを少し絞って使っていた状態(いつもの使い方)が、蛇口最大の位置になった程度。通常使用では気になりません。
一番心配だった風呂の追い炊き。これは全く問題なしっていうか、逆にパワフルに思えました。急速モードで追い炊きをすると、ガスよりも早く温まりました。売りにしているだけあります。
また、洗面台や風呂のシャワーを使って気が付いたのですが、蛇口をひねってからお湯が出るまでの時間がとても早い。これは正直驚きです。ガスのときは、水が流れ出してから火が点きます。よって、水流センサーが関知するまでは冷水が流れるのですが、電気温水器は恒にタンクにお湯が溜まっているため、最初からお湯が流れるわけです。管に溜まっていた冷めたお湯を押し出すだけで適温が出る。考えてみれば当然ですが、早いのは良いことです。
ヒートポンプ(エアコンの室外機と全く同じ外観)の騒音も気にならないレベル。室内では全く聞こえませんし、試しに沸き上げ中に見に行ったのですが、騒音は普通のエアコンよりも小さいかもしれないレベルでした。お隣さんの騒音被害も心配無さそうです。


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コメント 8

sawada

本日の午前中、メーター交換が行われました。
電化上手用はデジタル表示なんですね。
今夜からは沸き上げ通電を深夜のみのプログラムに切り替えます。
メーター交換までは従量課金のままだったので、暖かい(ヒートポンプの効率が効率良い)昼間も沸き上げするように制限解除していました。
残量の関係で、ほとんど深夜に沸き上げていたみたいですが。
どれくらい節約できたかは2ヵ月後になればわかるかな?

停電は3分ほどでした。ここでもUPSが活躍!
by sawada (2005-03-25 20:18) 

名無し

エコプラスの営業マンに騙されました!
by 名無し (2005-07-11 07:42) 

sawada

名無しさん、どうされましたか?
宜しければお話をお聞かせください。私はエコプラスとも東京電力とも関係ないです。
by sawada (2005-07-11 14:47) 

sawada

ちなみに、エコプラスがセットで薦めてきた「磁気活水器」ですが、Netで調べたら眉唾物だったので見積りから外してもらいました。

御茶ノ水女子大に面白いコンテンツがありますので読んでみると良いでしょう。
http://atom11.phys.ocha.ac.jp/index.html

あんなインチキ臭い物に20万はバカげてると思いましたから。
by sawada (2005-07-21 12:21) 

saito

はじめまして
エコキュートは、なぜ環境配慮方なのか説明させていただきますと
エアコンの原理に近い方式ですので、冷媒がCO2を使用していることです。
それ以外は大きな違いはありません!
なぜ、電気代が安くなるのかといますと深夜の余った電力を使うのと、冷媒が
従来フロント違いCO2を固着しCO2の削減になるから企業として国際貢献できるからです。
つまり地球温暖化が抑えることができるから補助金等がでるのです。
将来のため少しでも役に立つのです。
良く言われるそのCO2を放出したら同じと思いがちですが国も考えています。
CO2が近い将来プラスチックになる研究をしています。
エコキュートを開発してのは某大手自動車会社の子会社と他2社が開発したものです。
将来は、自動車のエアコンに使われますよインフラが整えば・・・家庭のエアコンにも!
by saito (2005-08-11 15:48) 

sawada

saitoさん、はじめまして。
昔は冷媒にフロン(R12)を使用していましたが、オゾン層破壊効果が少ない種類のフロン(R134)に代わり、そして今はHFCを使用している製品が多いです。
最新の冷媒はおっしゃるとおり二酸化炭素(CO2)ですね。
CO2はコンプレッサの設計が難しいらしく、まだまだ高価なのが玉に傷です。

ところで先日、自室にエアコンを付けたのですが、最近のエアコンはエネルギー使用効率が高く、安価な5万円程度の2.2KW製品でも5.0を超えていました。以前は3.0もいかなかったので驚きです。

話は戻ってエコキュートですが、電気の契約が電化上手になったため、深夜は激安ですが日中は激高な単価です。
今年の夏はこのとおり蒸し暑く、日中でもエアコンを使用する非が多いです。
この夏の電気代はかなり高くつきそうです。冬に実力を発揮しそうですが、やはり経費節約という意味では大きな効果は期待しないほうがいいでしょう。
炊事にしか使わなくなったガスは驚くほど安くなりましたが。
by sawada (2005-08-12 15:34) 

建築関係者

はじめまして
「環境配慮」とエコキュートについて誤解が大きいようなので一言。
CO2削減を計算する際考慮するのは、一次エネルギーをどれだけ削減するか
ということです。例えば電気は「発電」という課程を経た2次エネルギーなので、今の日本の発電事情では、例えば普通にお湯を沸かすという行為を考えれば一次のガスで直接わかす方が良い事になります。IH調理器などはその場でCO2は出ませんが、同じ熱量を得るためにガスよりも多くのCO2を排出します。SAWADAさんがオール電化にしなかったのは良い選択と思います。エコキュートが省エネルギーなのは空気中の熱を利用するヒートポンプというシステムを使っているせいで、確かにエネルギー効率の良い機械です。
原理はエアコンと同じで、室外機からは冷たい風がでます。東電のオール電化キャンペーンが腹立たしいのは全部ひっくるめてむしろより多くの電力の消費を促しながら「環境」をうたっているところで、特に深夜電力利用については確かに安くて余った電力ならそれを利用した方が良いと思ってしまいますが、アレは出力調整の出来ない原発の垂れ流す深夜電力をダンピングしているので、その分利用者は昼間高い電気料金の負担を余儀なくされる訳です。最近電力会社は原発の後始末費用の料金転嫁先送りを発表していましたがあとは税金でもあてにしているのか。まあ、CO2だけに関していえば、発電が全部原子力(プラス多少の自然エネルギー?)になればガスより電気と言えるかも。・・・ 
by 建築関係者 (2005-09-14 19:50) 

sawada

建築関係者さま、こんいちは。

深夜帯の電気が余っているときに、余っているエネルギーを使って湯を沸かしておく。つまり、エネルギーを保存してるわけですよね。
トータルの消費エネルギーは同じかもしれませんが、余っている物を使うという意味では環境貢献と言えるのではないでしょうか?
夜間捨てているエネルギーを昼に回していると認識しております。

また、完全オール電化にしなかったのはおっしゃるとおり。
電磁調理器のエネルギー使用効率はあまり高くないとの認識と、ガスの優位性を考慮しています。
プロパンは単価が高いのですが熱量は都市ガスよりも高く、少量の湯を沸かすような調理の場面では、コスト・効率・時間の全てで電気にかないません。
さらに太陽電池ですが、これはまだまだと考えています。効率もさることながら、コストがかかりすぎるからです。
太陽電池の元(シリコン結晶)を作るためのエネルギーもかなり使用しますしね。
by sawada (2005-09-17 11:43) 

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