FT1D修理の結果 [アマチュア無線]
8つの不具合項目をレポートし、修理を依頼した結果です。
1. 外部DC接続時の電源瞬断で設定値が保存されない
正常(修理対応しない)
電源OFF時にROMICに設定値を保存するため。
誤動作防止のため、電源OFF以外でのON/OFFしないでください。
2. バッテリー残量表示があてにならない
正常(修理対応しない)
電圧に基づく表示のため、電流が少ないときは残量が多く表示されます。
3. TONE使用時にDTMF送信モニターがおかしい
異常(修理対応)
GNDラインを修正しました。
4. APRS MUTEが効かないときがある
正常(修理対応しない)
信号が弱い、ノイズが多いときはデータ音が出てしまうことがある。
5. AUTO MODE時にFMのスケルチ感度が悪くなる
正常(修理対応しない)
モード変更が伴うためスケルチは深めになります。
6. GMモードでの送信インターバルが短すぎる
正常(修理対応しない)
インターバルは変更できません。
7. 消費電流と発熱
正常(修理対応しない)
取説のp21に注意書きがあるので読んでください。
8. 抑圧に弱い(2m離れた特小10mWの抑圧を受けて受信できなくなる)
正常(修理対応しない)
至近距離のため抑圧を受けていると思われます。
1. 外部DC接続時の電源瞬断で設定値が保存されない
正常(修理対応しない)
電源OFF時にROMICに設定値を保存するため。
誤動作防止のため、電源OFF以外でのON/OFFしないでください。
直せないと言うことです。 これはバッテリーで動かしているときに周波数を変更した後に外部電源を挿すと元の周波数に戻ってしまうような現象が起きます。これ、かなり不便なんですよね。車で使うときも必ず電源ボタンでOFFしてからキーOFFするとかの対応を強いられます。
2. バッテリー残量表示があてにならない
正常(修理対応しない)
電圧に基づく表示のため、電流が少ないときは残量が多く表示されます。
直す気はないと言うことです。 これも不便です。というのも、受信時はバッテリー残量表示が全くあてにならなく、送信したらいきなり落ちたという状況になります。モノバンドにして電圧表示を出しておけば解るのですが、それでは何のためのバッテリー残量表示なのか解りません。電圧:残量のテーブルが間違っている(セルの種類を間違えている)うえに、送信時と受信時での電圧変化をきちんとハンドリングしていないソフトウエア仕様になっているのが原因。簡単に直せますが、直さないのはやる気がないのか、完全な素人が要求仕様を作成してしまったのでしょう。自分の設計経験からは信じられないプアな作りです。
3. TONE使用時にDTMF送信モニターがおかしい
異常(修理対応)
GNDラインを修正しました。
GNDラインの不具合。回り込みか、アース不良か、解りませんが、大丈夫な人もいるようなので個別不良が多発している感じでしょうか。
4. APRS MUTEが効かないときがある
正常(修理対応しない)
信号が弱い、ノイズが多いときはデータ音が出てしまうことがある。
直す気はないと言うことです。 これも処理方法で回避できるはず。というのも、使用状況を落ち着いて考えれば簡単な訳で、パケットデコードをしてからMUTEするかしないかを決めるなんて言うめんどくさいことはせずに、APRSモードになっていてAPRS MUTE ONになっていたら無条件に音を出さないようにしてしまうだけです。どうしてこんなややこしい実装をしているのか理解できませんね。モニターボタンを押したらMUTE解除で十分でしょうに。
5. AUTO MODE時にFMのスケルチ感度が悪くなる
正常(修理対応しない)
モード変更が伴うためスケルチは深めになります。
変更する気はないと言うことです。 たいした問題ではないかもしれませんが、スケルチAUTOモードがあるわけでもないので、仕様が中途半端な感じがぬぐえません。スケルチ設定にAUTOがあって、AMS状態では全てAUTOになるなら話はすんなり通るでしょう。
6. GMモードでの送信インターバルが短すぎる
正常(修理対応しない)
インターバルは変更できません。
仕様変更する気はないと言うことです。 送信インターバルがかなり短く、なんだかなーと感じます。APRSでも短周期のビーコンはトラフィックの無駄遣いですし、ここまで短い必要がどれだけあるのか、実際にGMモードで繋がったことがないので解りませんが、せめて可変にして欲しいと思ってレポートしたのですが冷たく拒否されました。
7. 消費電流と発熱
正常(修理対応しない)
取説のp21に注意書きがあるので読んでください。
改善は出来ないと言うことです。 消費電流や発熱を今から治すのは無理と解っていますが、あえてレポートしてみました。というのも、Li-ionのセル定格を超える温度に達するから。取説に書いてあるようですが、ようするに外部電源で運用するときは電池を外しなさいと言うことです。そうしないと電池パックの劣化が激しくなります。 自宅で運用するときは電池パックを外して背面にファンで吹いています。こうしないとラグチューどころか短時間の普通の交信でも過熱してパワーダウンが起きます。モービル機(FTM-400D)待ちということでしょうかね。
8. 抑圧に弱い(2m離れた特小10mWの抑圧を受けて受信できなくなる)
正常(修理対応しない)
至近距離のため抑圧を受けていると思われます。
実力と言うことです。 非常に残念な結果。たかだか特小の10mWで、しかも周波数は10MHz以上離れているのに、DNモードですら抑圧で受信不能に。フロントエンドを広帯域化した弊害でしょうか。これ、そばで特小使っているとデジタルモードは使い物にならない危険性を含んでいます。C4FMの実力ってこんなもんなの?
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