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ヘッドフォンアンプ [アマチュア無線(自作)]

IMG_9432.JPG

ヘッドフォンを使うときに、「トーンコントロールが欲しい」と感じていたので作ってみました。

トーンコントロール部は作る気満々だったのですが、土曜に千石に行ったらFBなキットを発見!
バラバラに部品を集めるよりもずっとリーズナブルでしたので、ここはキットを使うことにしました。

IMG_9433.JPG

JTC-0155というキットで、電子ボリューム(トーンコントロール付き)という物です。
全てのコントロールはDC電圧で行うので、VRは単連で良いため配線が非常に楽です。

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ICは東芝のTA7630PGを使用。これ1個で、音量、バランス、低域、高域の調整が出来ます。
電源は±4~7Vが標準ですが、単電源の8~14Vでも動作可能です。単電源で使うときは、キットの他に1.5Kの抵抗が2本必要です。これは手持ちを使いました。

f特.jpg

トーンコントロールの変化はこんな感じ。±12dBの変化量です。
HiFi用には丁度良いのでしょうが、無線機に使用するには変化点を低い周波数に、変化量をもっと大きくしたいところです。これは定数変更でできそうなので、今後の課題としました。

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これはヘッドフォンアンプ部です。
NJM4558DDの20dBアンプに、2SC1815と2SA1015によるSEPPバッファを追加した簡単な物です。

とりあえずWALKMANにつなげて聞いてみました。
音量は十分すぎるほどの出力が得られました。
音質もGood! WALKMANダイレクトより良いかもしれないという感じ。出力に余裕があるからでしょうね。

ネットを見ていると、MP3プレイヤーにわざわざヘッドフォンアンプを外付けして聞いている人をよく見かけます。なんでわざわざ・・・と思っていたのですが作ってみて謎が解けました。高音質ヘッドフォンはハイインピーダンスタイプが多く、音量が得られないという問題。もう一つがドライブ能力を高めて音質向上を狙っているようです。

FT-2000DにつなげてSSBを聞いてみました。CWでも帯域をWIDEにしているときも同じ印象です。
TREBLEを絞ると高域のノイズが押さえられるので、とってもマイルドな音質になって聞き疲れしない感じになりました。同時にFT-2000Dの残留ノイズ(VRゼロでのシャーと言っているホワイトノイズ)も完全に消せるので、イコライザー(トーンコントロール)は無線にも有効なんだと認識しました。

さて、欲が出てきました。グライコが欲しくなります。
これを作る前は、楽器用のエフェクターに目を付けていました。ベース用は帯域が下の方なので無線にはうってつけです。しかし、ギター用エフェクターは入出力インピーダンスが高くレベルも低いため、そのままではヘッドフォンのイコライザーには使えません。なんらかの改造が必要なので手を出していませんでした。
オーディオ用のグライコを使ってみたくなりました。バンドは7もあれば良いでしょう。ヤフオクで探すと1000円程度からいくらでもあるのですが、どれもコンポサイズなのでシャックに置くには大きすぎます。マイクロコンポサイズのグライコが無いかなーと思っています。


(追記)

無線用の電源を使ったらノイズがわずかに乗るようになりました。HiFiヘッドフォンだと気になります。
オーディオ用にはあまり綺麗じゃないんですね。第一電波の40Aスイッチング電源。
今までメトロニクスの安定化電源でやっていたので気が付きませんでした。

TONE基板のGND~B-のところに1000μを付けたら綺麗に消えました。
470μではちょっと足りない感じでした。

FT2Kに繋いで灯台放送を受信。
いい感じですが、高域カットをもう少し激しくしたいと感じました。
定数変更しましょう。

送信時の回り込みは感じませんでした
プラケースでも大丈夫みたい。

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sawada

コストに関して問い合わせがあったので、簡単にまとめておきます。(誤差あります)

キット: 1380円
ケース: 580円 (タカチ PW15-4-11B 150x40x110mm)
つまみ4個: 手持ち(@50円位)
DCジャック: 手持ち(@50円位)
PHONEジャック: 手持ち(@50円位)
トグルSW: 手持ち(@100円位)
抵抗2本: 手持ち(単電源で使用するには追加が必要:1.5Kを2本)
線材: 手持ち(シールド、より線)

ケースはオールプラスチックです。フロントとリアのパネルは分離できるので加工がとても楽でした。このパネルもプラです。
ケース内にはねじ止め用ボスが立っているので、3mmのタップングスクリューで基板を固定できます。位置がすべて合うわけじゃないので、写真のとおり2本固定。穴ピッチはユニバ基板にはぴったりでしたが、キットのほうはわずかにずれがあったので、キット方の穴を4mmに広げてOKとなりました。

HPアンプ部はすべて手持ち部品なので値段は良くわかりませんが数100円かと。

キットの残留ノイズは少し大きめです。音量を絞ってしまえば聞こえなくなるのですが、音量最大とするとホワイトノイズが確認できます。音量調整を高い位置で使用する場合のみの問題ですが、これは入力レベルが低いからでしょう。
HPアンプ部は4558にDDランクを使用したためか、ノイズはまったく聞こえません。

ちなみに、OP-AMPにLM358を差し替えたらクロスオーバーひずみが出て駄目でした。バイアスがおかしいのかも。通常の4558等は大丈夫です。

by sawada (2009-02-02 09:21) 

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